放射能汚染関連の書籍が多く出版されるようになってきました。
Twitterでも情報を発信していらっしゃる勝川俊雄先生
https://twitter.com/#!/katukawa
の新書「日本の魚は大丈夫か」は基本的には漁業の再興のお話がメインなのですが、1章分を割いて魚の放射性物質汚染について詳しく記載されています。
第六章「水産物の放射能汚染について最低限知っておきたいこと」
海に囲まれた水産国家である日本はチェルノブイリ事故とは大きく異なる点が、海への放射能汚染です。
専門家の勝川先生ならではわかりやすい説明でこれだけ読んでおけば海産物の汚染について必要最低限の知識は付けられると思います。
また、書籍の中で「自分の基準は自分で決めなければならない」というのがこれからの常識であるという勝川先生の考え方が記載されています。
そして、その判断基準の具体的な目安を提示してくださっています。
(1)政府発表・暫定基準値準拠
(2)国際放射線防護委員会(ICRP)基準に準拠
(3)欧州放射線リスク委員会(ECRR)基準に準拠
下にいくほど厳しい判断基準となります。
日本に住んでいく以上、放射性物質を0にすることは現実的には無理ですがどの基準で折り合いをつけるか?
非常に読みやすい本ですので、ぜひ参考にしてみてくださいませ。