タバコについての問い合わせが割りとあります。
そこで、非喫煙者も知っておきたいタバコと放射能の知識をまとめてみたいと思います
1.タバコは放射能汚染されていないの?
JTでは葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果を発表しています。
食品ではないので、基準値も定められていませんが独自基準で野菜と同じ基準値(放射性セシウム:500Bq/kg、放射性ヨウ素:2,000Bq/kg)を適用しています。
黄色種葉たばこ
//www.jti.co.jp/news/radiological_inspection/pdf/20110906_02.pdf
バーレー種・在来種
//www.jti.co.jp/news/radiological_inspection/pdf/20111018_02.pdf
各県・品種ごとの最大値をまとめてみました。
県名 | 品種 | ヨウ素131 | セシウム134+137 |
---|---|---|---|
茨城 | 黄色種 | ND | 217 |
栃木 | 黄色種 | ND | 95 |
千葉 | 黄色種 | ND | 114 |
静岡 | 黄色種 | ND | ND |
宮城 | バーレー種 | ND | 176 |
栃木 | バーレー種 | ND | 389 |
群馬 | バーレー種 | ND | 72 |
茨城 | 在来種 | ND | 201 |
栃木 | 在来種 | ND | 25 |
福島県は全国で7位のタバコの生産量でしたが「風評被害」の懸念から福島全県で作付けを中止しています。
直接、肺に入るものが食品の基準値と同じで良いのか?という疑問はさておき、お茶同様、葉物なので汚染は免れていないようです。
2.タバコはもう流通しているの?
震災直後、JTのタバコ工場も被災しタバコの流通が滞ったことあがありました。
全製造量の1/3を占める北関東工場(栃木県宇都宮市)と葉を加工する福島・茨城工場がストップ フィルター製造をしている関連会社の宮城工場がストップしていたからです。
では、工場が復旧し、放射能汚染されたタバコがもう流通しているのか? と、いうとそうではありません。
タバコの製造過程
- タバコの刈り取り
- 温風乾燥
- 品種・等級ごとに「葉」と「葉脈」に分離し再乾燥
- 圧縮し、1〜5年熟成
- 香料など添付し裁断
- 紙巻ーフィルタ付け
- パッケージング
と、いう過程が必要ですので、今年収穫されたタバコがすぐに流通するということはありません。(葉脈部分は熟成期間が少ないので、早く使用されるようですが)
※2012年2月より一部利用開始とのことです