安心して魚を食べるために知っておきたい回遊ルートのまとめ

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毎朝、食品中の放射性物質検査結果についてまとめてTwitterで情報を公開していますが、最近目に付くのが魚介類の汚染です。

福島・茨城・宮城の近海ものからはほぼ例外なく放射性物質が検出され始めてしまっています。

さらに残念ながら近海物ではない秋の食事の代名詞ともいえるサンマや戻りカツオからも微量ではありますが検出されてしまっています。

(参考:房総沖北東500kmで獲れ千葉水揚げカツオから16.1Bq/kg

しかし、魚を食べるたびに放射能汚染されてしまってはいないだろうか?と悩んだり、もしくは魚を食べるの止めてしまうのもったいない。

と、いうことで近海物ではない主な魚の回遊ルートや漁場をRadioactive Seawater Impact Mapに載せてまとめてみました。

こちらのRadioactive Seawater Impact Mapは簡単に言うと放射性物質の海洋汚染をラグランジュ粒子分散方法で予測しているものです。

注意点としては見た目のインパクトが酷く、日本の海は完全に死んでしまったのではないか!と思わせてしまいますが、そもそもの色の濃淡で数値を発表しているわけでもなんでもない地図ですのでどれほどの濃さの放射性物質がでている、ということが分かるものではありません。

あくまで参考にする程度にしてください。

カツオ

それではまず前述の鰹から

カツオ

初鰹、戻り鰹という言葉は聞いたことがあると思います。

鰹は春3-5月にかけて北上していき、Uターンののちに秋9-11月に漁獲されます。

今回、残念ながらセシウムが検出されてしまったものは福島沖の濃いところを通過している際に汚染されてしまったのだと思います。

※追記

鰹節などに使用されるために漁獲されるカツオはフィリピンやインドネシアなど赤道付近が主たる漁場ですが、この南方地域で漁獲されるカツオのうち、日本近海に来遊したことのあるものはいくらかはいるのでしょうが、その割合はわかっていないそうです。

サンマ

秋の味覚といえばサンマです。

サンマ

サンマは北海道から茨城あたりまでが漁場で(特に三陸沖など)春・夏の間は北へ餌を探して汚染地域にはいなかったのですが戻ってきたところを軽く汚染されてしまったものがいたということだと思います。

北海道近海でとれたものはほぼ汚染されてはいないと考えるのですが、三陸沖でとれたものは港の再建が完全に終わっていないのと「風評被害」のために北海道(根室漁港など)で水揚げされることが多かったために被害状況がいまいち分かりづらくなってしまっています。

ただし、福島原発から100km圏内での漁獲が遅ればせながら禁止されたので今後の動きに注目です。

サケ

サケ

秋以降の検査では汚染がまだ確認されていないサケですが、これから母川に戻ってきた鮭から汚染が見つかってくるかもしれません。

検査結果を注視していきたいと思います。

マグロ(鮪)

日本人が世界のマグロの3分の1を食べているほど愛してやまないマグロ。

お寿司屋さんに行って食べないことはないと思います。

マグロにはいろいろな種類があることはご存知だと思います。

本マグロ(クロマグロ)、ミナミマグロ(インドマグロ)、ビンチョウマグロ、キハダマグロ・・・

しかし、実は日本の近海にくるのは本マグロ(クロマグロ)のみで他はまったく離れた場所で漁獲されているのです。

本マグロ(クロマグロ)

まずは本マグロ(クロマグロ)

本マグロ

本マグロはまず北上してくる際に太平洋側と日本海側にわかれます。

その後、図のように北上をしていき大間の本マグロで有名な青森までたどり着くのです。

現在のところ、クロマグロから放射性物質が検出されたという発表はありませんので、やはり今後の動きに注意が必要だと思います。

※10/12 福島県沖クロマグロ(メジマグロ)から(Cs134:15Bq/kg Cs:17Bq/kg)検出

ついでに、本マグロは太平洋のアメリカ側や地中海でも漁獲されるので、すべてが日本近海でとれたものではありません。

また、最近では「蓄養」といって九州付近を北上する本マグロの稚魚を捕まえて養殖することが盛んになっています。

スーパーなどで「養殖」と書かれたホンマグロはほぼこの「蓄養」で育てられたものです。(おそらくは水揚げが鹿児島や長崎中心だと思います)

これらの本マグロでしたら現在のところ安心して食べても大丈夫だと考えています。

ミナミマグロ(インドマグロ)

本マグロの高騰の中、人気が出てきたのがミナミマグロです。

ミナミマグロ

漁獲できるのが完全に日本から離れた熱帯ですので安心して食べても大丈夫だと考えます。

脂身が多く、最近のトロブームから寿司ネタによく利用されています。

回転寿司などのトロはこちらのミナミマグロも多いと思います。

ビンナガ(ビンチョウ)マグロ

ビンチョウマグロ

さっぱりとした身で缶詰などに利用されますが、最近では脂身の多いところを「ビントロ」などといわれてお寿司のネタになることが多いです。

この地図だと汚染されているように見えなくもないですが、汚染された福島沖からはかなりの距離が離れていますので現状は問題ないと考えられます。

主な漁場ではないですが、日本近海まで来てしまったビンナガマグロから微量検出がありました

(2011/10/19 宮城 ビンナガマグロ Cs134:1.4Bq/kg Cs137:1.4Bq/kg)

まとめ

メジャーかつ、福島沖近くでとれる魚(サンマ・カツオ・サケ)と人気のあるマグロ(本マグロ・ミナミマグロ・ビンチョウマグロ)をとりあえずまとめてみました。

回転寿司などのチェーン店では産地を公開しています。

そちらで産地が「太平洋」などと大雑把に書かれているものをピックアップしただけですので(※参考 スシロー)他にも回遊ルートや漁獲地を知りたい魚がございましたらご連絡ください。

追加で調べていきたいと思います。

これらの情報でマグロも食べていいものがあるんだ!と思っていただけたら嬉しいです。

また、以前もオススメしましたがこちらの日本の魚は大丈夫かには1章を割いて魚の放射能問題について説明されています。

こちらを読めば魚関連の放射能についての知識は最低限身につくと思いますのでぜひ読んでみてください。

1コメント

  1. いつもご苦労様です。
    いつもたいへん助けられています。

    魚についてですが、津波で巻き上げられた海底の重金属や津波に引き込まれた自動車のラジエーター液・沿岸部のタンク内の重油なども危険ではないかと思っています。
    危険なのは、セシウムやストロンチウムだけではないようです。

  2. 地図付きでわかりやすくて素晴らしいですね。
    我が家は魚をめっきり買わなくなりました。
    代わりにイカやタコをよく食べます。放射性物質が蓄積しにくそうです。

    確かに産地と種類に気を付ければ食べても大丈夫そうですよね。

    日本海側のハタハタは大丈夫という記事もみかけました。

    これからも有益な情報と解析をお願いします。楽しみにしてます(^^)

  3. いつもお世話になっております。

    >スーパーなどで「養殖」と書かれたホンマグロはほぼこの「蓄養」で育てられたものです。(おそらくは水揚げが鹿児島や長崎中心だと思います)
    >これらの本マグロでしたら現在のところ安心して食べても大丈夫だと考えています。

    一つだけご注意ください。養殖魚に使われる配合飼料のメインの原料は魚粉です。一般的に白身の魚の方が高タンパクを必要とします。鯛<ヒラメ<フグといった感じでしょうか・・・。従って養殖物といっても国産の魚粉を使っていたら・・・。絶対に安心とは言えない気がします。

    魚粉なんて輸入した方が安そうなのですが、輸出入の総量規制があるので国内の安いもの!なら使われているかもしれません。

    それにしても、ここで「あみのさぷりさん」にお会いするとは・・・(^^ゞ

  4. 鰹節…奄美の小さな商店で作った鰹節、水揚げは鹿児島のカツオだと聞き、鹿児島から取り寄せておりましたが、危険なのかもしれませんね…
    情報ありがとうございます。

  5. キハダマグロの回遊ルートを教えていただけませんか?検索してみても出てきません。インドネシア産のキハダマグロがコープの宅配商品にあるので、安心できそうなら子供に食べさせたいのですが…。

  6.  情報ありがとうございます。
     アジ・イワシ について教えていただけないでしょうか?

  7. ありがとうございます。魚中心にタンパク質を摂っているので助かります。回転寿司の安いマグロはとりあえず大丈夫そうですね。ありがたい。安く買える「マグロのアラ」も鈴木家の貴重な魚資源です。サンマは・・・・残念です。

  8. 給食ではキハダマグロがよくでます。キハダマグロについても教えて頂けるとありがたいです。

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